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お世話になります。
今年は潜水艦の年なのか?
ミッションインポッシブルの冒頭ではロシアの原子力潜水艦のシーン、アニメでは、名探偵コナン、そして、本作も冒頭から潜水艦のシーン。今年は映画でよく潜水艦をよく見ます。
さて、本作ですが、どうやら35年前の1988~96年に講談社の週刊漫画誌「モーニング」にて連載されていた『かわぐちかいじ』氏の「沈黙の艦隊」を映画化したそうだ。
わたくしはこの漫画を見たことがなく、題名は見たことがあるぐらいでしたが、面白そうなので早速鑑賞。
結果、面白く虜になってしまった。続きが早く観たいという気持ちと潜水艦についてもっと知りたいとの衝動から、ネット検索で同作と潜水艦について調べまくったほどである。それぐらい、面白いストーリーであった。
大沢たかお氏演じる原子力潜水艦の艦長海江田。大胆な行動を起こしつつも、乗組員70数名はその思いに共感し行動を共にしている。潜水艦という密室かつ、一つの重大事故が死と直結すると思われる深海での戦い。
冷静沈着かつ的確な指示が勝利へと導く。大沢氏が映画『キングダム』で天下の大将軍・王騎を演じているが、まさにこのタイミングだから通じるものがあり、この海江田役がはまり役だと感じた。
大沢氏が何かの映像で話をされていたの拝見したが、王騎将軍を動、海江田館長は静という表現をされていた。わたしは、王騎も静だと感じていたが、ご本人にとっては、「動」であり、感じ方の違いを知れた。
実際、日本が原子力潜水艦を保有、もしくは保有しそうになった場合の、世界の反応、軍事バランスの変化、そして、日本政府の対応、国民への説明など、映画とは当然異なるだろうが、鑑賞した個々人が勝手に妄想、想像できるのが映画の面白みの一つなんだろうな。
大海原の深海に潜る巨大な潜水艦、そして緊迫な戦闘シーン。そして、人間模様、政治的駆け引き。ちなみに、潜水艦が深海に入ることを、乗組員たちは『潜る』と言うそうだ。『沈む』とは決して言わない。そりゃ、そうだな。
是非ご鑑賞を!! しかも
映画館の大スクリーンにて。