No.88 読書 『22世紀の民主主義』成田悠輔氏

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お世話になります。

いまや各メディアで引っ張りだこのイエール大学准教授 成田悠輔氏の著作。

中身は横に置いておいて、面白かったのは、かつて独立国家を作ろうとした人たち、地方自治を乗っ取ろうとした人たちを知ったこと。

まずは、イタリアの沖合ギリギリ公海のあたりに、幻の独立国家「ローズ島」を作った人たちがいたそうだ。

夢見がちな技師と同志数人のチームで、約20m四方の金属製の人工島を1968年5月に作り上げた。建設者自身を大統領として、勝手に独立を宣言。しかしながら、イタリア政府は脱税などの疑いで警察や税務調査官がローズ島に上陸し捜査。公海上にある同島にイタリアの主権が及ぶかが争点となったが、イタリア政府が勝利し、1969年2月にはイタリア海軍により同島は爆破されたそうだ。

こんなことがあるんだな。

二つ目は、自治体の乗っ取りを企てたアメリカの出来事。

1980年代に、インド初の新興宗教指導者がトラブルで祖国を追われ、アメリカのオレゴン州の片田舎町に集団移住。そこで、無料のシャトルバスを手配し、アメリカのホームレスたちを無料で集めて、選挙権を取得させ、選挙で勝てるように画策したそうだ。小さな町に大人数が集まり固まれば、選挙に勝ちやすくなることを利用したようだ。

その結果が気になりますが、Netflixの「Wild Wild Country」に事の顛末が描かれているとのこと。

今まだ知らなかった世界の出来事が例として記載されていた。

【読書本】

本題:「22世紀の民主主義」 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる

著者 成田悠輔  

定価:(本体 ¥900+税)

発行所:SBクリエイティブ㈱

発行:2022年7月15日 初版第一刷発行

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