お世話になります。
現在、第72期ALSOK杯王将戦が行われております。藤井聡太王将に対して、羽生善治九段が挑んでいる構図です。
99期のタイトル獲得数を目指す羽生九段が、すでに五冠(王将・竜王・王位・叡王・棋聖)を保持している今や将棋界のスーパースターである藤井五冠へ挑む本タイトル戦は、ファンの最大の注目戦でもあります。
この戦いを待ちに待ったファンは多いと想像でき、わたくしもその一人です。
まだ20歳の藤井五冠は、これからいくつものタイトルを保持し、記録も記憶も残すであろう、将来が楽しみな存在です。
かたや、一世代を築き30年以上常にトップを走り続け、国民栄誉賞まで授与される存在の羽生九段は、齢52歳。
年の差32歳。親子ほどの差もあり、頭脳戦であり、2日制による体力も消耗するであろう対局は、伸び盛りの藤井五冠に分があるように思えてしまう。
ましてや、すでに5冠を保持し、タイトル戦の戦績は、41勝9敗。勝率.820。
タイトル戦ということは、対戦相手はかなりの強敵です。その相手に8割越えの勝率ということは、かなり驚異的な数字ですので、その藤井5冠に、羽生九段がどこまで戦えるのか、というのが正直なところでしょう。
これまでの対戦成績も、王将戦前で、藤井五冠の7勝、羽生九段の1勝です。これを見ても、羽生九段が分が悪いのがわかるからです。
しかしながら、第二局では羽生九段が勝利し、1勝1敗とイーブンにしたことは、ファンを大いに喜ばせたと思います。
しかしながら、先日1月末の対局では、藤井五冠が力を見せつけ、2勝1敗と再びリードしました。藤井五冠には、神の手しか勝てないのではないかと思わせるぐらい負けることが想像できないのです。
ファンとしては、第7戦まで行って欲しいと思ってしまいますが、次戦が非常に楽しみです。
2023年1月29日時点での全対戦成績、藤井五冠9勝、羽生九段2勝。
本王将戦では、2勝対1勝。
若く、誰も勝つことが想像できないぐらい異次元の強さを見せている藤井五冠と、将棋界のスーパースターであり続ける羽生九段の戦いから目が離せない。