No.43 楽しみな退職金のはずが・・・

営業について

【文中、下部には広告の記載ございます】

お世話になります。

勤め人にとって退職金は、長年の苦行に耐えたご褒美です。

しかし、先日そのご褒美に危機が訪れました!

確定給付企業年金の予定利率を大幅に下がるというんです。

日本経済新聞の記事によると、4月5日に生保最大手の日本生命が、企業から資金を預かって運用する確定給付型(DB)企業年金の予定利率を2023年4月に現行の1.25%から0.5%に引き下げると発表しました。

これって、退職金の額が減る可能性があるってことかーと他人事でしたが、

ん? ん? ン?

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うちの会社って、DBだったよね、しかも、日本生命だったような、ということで

調べてみたところ、ビンゴでした。

日本生命と契約している企業は5200社、運用額は5兆6000億円に及ぶそうですが、

自分が勤めている会社も5200社の中の1社でした。5200社も契約していれば、自分自身に関係がある可能性があっても不思議ではいないですね。

契約企業は、資金を日本生命に預けて、日本生命が運用してだして運用益を退職金に充てられているのですが、予定利率がさがると退職金を支払えなく可能性がでてくる、または、退職金の額が下がってしまう可能性がでてくるのが問題なんです。

週刊ポスト2022年5月6・13日号に、現状の仕組みをイメージしやすかったので、記載します。

1.25⇒0.5%へ予定利率が下がるということは60%ダウンです。

60%ダウンって、ものすごい減額率ですよね。

仮に月額20万円の給料だったものが、12万円になるようなものです。

衝撃です。

簡単な解決策は、予定していた利率による運用益を賄えるだけの運用資金を日本生命に預ける、

つまり運用資金を増やせば、0.5%であっても、元金が増えれば運用益が増える計算から、支払える退職金も賄えるという考えです。

しかし、60%ダウン分の原資をどのぐらい増やせばいいのかってことですよ。会社の規模によりましては、数十億、数百億円、数千億円規模が必要になるでしょう。

そんな大金、まー、そんな簡単には出せませんよね。

そうしますと、今後企業はどうするのか、

自分の勤めている会社はどのようにするのか、非常に気になりますが、

定年退職までまだまだ長き道のりですので、会社の対応に注視していこうと思います。

ちなみに、異なる事務所の先輩にこの話をしたところ、全く知りませんでした。

あと数年で退職の年齢になる先輩は、わたくしより定年は近くに存在するにもかかわらずです。よく考えると、近いからこそ影響が少ないとも考えられますけどね。

しかるに一方、日本生命は何もペナルティーがないの?簡単に、利率下げますって、いいの?という疑問もでてきます。

予定利率という言葉がそのままの意味で、あくまで予定なんですって。

つまり、

「当初は1.25%の予定してましたんですー。当初はですよー。でもねお客さん、その予定が狂いまして、0.5%になってモウテン。もー世の中の経済が悪くなりまして、株価も下がってますでしょ、仕方ないんですー。もー世の中が景気が悪いですからー」

『え、1.25%って言ってたじゃん! なにそれ』

「あくまで、予定利率でしたから」(てへぺろ)

「契約書にも、予定利率は変動することもありますって、書いてありますでしょ!!」(キッパリ)

『あ、なるほど。それは盲点でした。仕方ないですね』

って、いう会話が成り立つんですかね。

あくまで、予定、予定ですから。予定は未定とはよく言ったものです。

予定は未定。予定は変わる。予定ですから。確約してませんので。

想像してしまうんですよね。こんな会話を。

このような契約は、

5200社の企業の各担当者と日本生命の営業マンとが打合せして、契約書を結んでいることでしょう。このようなことをパソコンのワンクリックでの契約はできないでしょう。そこには、営業マンが存在するはずです。

契約当初、営業マンはしっかり説明説明していたんだろうなーというのは想像がつきます。現場にいたわけではないので、わかりませんが。

利益が出る可能があることと、リスクを説明しなければなりませんので、その点がしっかり説明されていると思います。

企業側も社員への福利厚生を充実させるために、なるべくよい運用先を探して、契約したはずと思います。しかし、当初の目論見は崩れ、当初の予定より下がってしまったわけです。

運用益を保証することはできないでしょう。元本保証などしたら、それこそ違法でしょう。

コロナ禍で、アメリカは過去最高に株価があがり、日本の株価もかなり上がりましたよね。今年はダウントレンドですが、プロでも定常的に結果を出すというのが困難であるという表れです。

予定利率を下げたということは、運用のプロが「もー勘弁してください、これ以上は運用益を出せません」って言ってきたようなものです。

自分の資産は自分で作り、守り、増やすのが大事ということを改めて感じた記事でした。

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